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専門医からの回答

 
 
認知症を予防することはできますか?

現在のところ、アルツハイマー病など一次性の認知症を完全に予防することはできません。ただ、普段から趣味に励んだり、積極的に社会活動に参加したりする人は認知症になりにくい、といわれています。
またバランスの良い食生活を続けることも予防に効果があるようです。
できることなら認知症になりたくないという思いは誰もが持っています。予防という言葉が一人歩きをして、「あの人は努力を怠ったから、認知症になったのだ」というような間違った考えにつながらないように気をつけたいものです。


早い時期に診断を受けると良い点は?

一次性の認知症はいくつかのタイプに分かれ、それぞれ特徴的な症状や、それが原因でおこる行動(いわゆる問題行動)がみられます。もっとも多いものが、「もの忘れ」で始まり、徐々に日常生活に支障が出るアルツハイマー病で、他には初期から「幻覚」が見えたりするレビー小体病、もの忘れよりも「性格変化」や「異常行動」が目立つ前頭側頭葉変性病、高血圧の既住がある方に多い脳血管性認知症などがあります。早い時期にこれら認知症のタイプが分かっていれば、これから起こるであろう症状を予測できますし、対策を立てることができます。場合によっては問題行動を食い止めることさえできるのです。薬物に関しても同様で、効く薬と効かない薬、飲んではいけない薬などがあります。早めの相談をお勧めします。
最近は、ご自身で「もの忘れ」などを気にされて受診される方が増えました。
中には、残念ながら認知症であると診断される方がおられます。彼らは告知を受け、ご家族や地域の助けを借りながら、病気の進行を遅らせるよう積極的にいろいろなことに取り組んでおられます。早期に診断を受けることで、認知症の患者さんが「これからどうしたいのか」を自分自身で考えることができるのです。
これは意義であることではないでしょうか?


アルツハイマー病って?

それぞれの症状が次第に進み、自立した生活が困難になります。末期には日常生活の基本的な動作ができず寝たきりになります。けれどもその期間には個人差があり、患者さんの中にはアルツハイマー病をはじめ、認知症という病気を持ちながら生き生きと過ごしておられる方が少なくありません。最も大切なことは、患者さんが今持てる能力でどのように幸せに暮らしていけるかを考えることです。


アルツハイマー病に効くお薬はありますか?

現在発売されているアルツハイマー病の治療薬であるコリンエステラーゼ阻害剤は、残念ながら、病気そのものを治癒させることはできません。けれども服用する人によっては進行を遅らせることが可能です。具体的には、「落ち着きがみられるようになった」「機嫌が良くなった」「話がよく通じるようになった」「自分から進んで家の用事をするようになった」などの改善が見られています。また不眠やイライラ、怒りっぽさ、強い不安感などには別の種類の薬が有効ですが、副作用が現れたり、場合によっては悪化することもありますので、専門医と十分に相談して、処方を受けてください。


大丈夫といって受診しようとしないのですがどうしたらいいですか?

認知症の患者さんは自分の能力の低下を自覚しておられないように見えても、どこかで気づいておられます。今まではきちんとできていたというプライドがありますので、なかなか認めることは難しいようです。だからと言って、「ちょっと買い物に行こう」などと騙すようにして受診することは絶対にしてはいけません。行き先が病院であるとわかったときの「騙された!」という不快感が後々まで尾を引き、介護する方との関係がギクシャクしてしまいます。一番良いのは、きちんと説明をしてご本人が納得して受診することですが、難しいようでしたら、かかりつけのお医者さんに相談して勧めてもらいましょう。あるいは保健師さん、民生委員さん、ケアスタッフの方々など家族以外の人に勧めてもらうことも一案です。他人に勧められることで、「絶対にいかない!」と言い張っていた患者さんの気持ちも緩むかもしれません。その後さりげなく「じゃ、いってみましょうか」と誘ってみてください。


何度も同じことを訪ねられて嫌になってしまいます

あまりにも同じ質問を繰り返されると、腹が立って「さっきも言ったやろ」と念を押したくなりますね。認知症にみられる病的な「もの忘れ」の特徴として@体験そのものを「まるごと」忘れてしまう、A忘れていることを自覚できない、ことがあげられます。介護する方にとっては「何度も尋ねられる」ことですが、患者さんにとっては常に「はじめて」のことになります。ですので、「さっきも言ったやろ」などと患者さんには身に覚えのないことでしかられたり無視されると、怒ったり、不安になったりして、別の症状の原因につながることも考えられます。なかなかできないことですが、繰り返される質問には根気よく、何度も答えてあげることが一番強い対応となります。また、どういう気持ちが何度も尋ねさせているのかを考えることも良い対応につながると思います。


何もしなくなって昼間寝てばかりいます

昼間の活動が減少すると、昼間の眠りが浅くなり、昼夜が逆転したり、意識障害であるせん妄を引き起こすきっかけになったりします。昼間はできるだけ活動的に、夜間はぐっすり寝てもらえるようにしましょう。何もしなくなったのは、何をして良いのか分からなくなった、とも考えられます。患者さんにとって何か興味のあることを見つけて提供できるといいですが、見つからない場合、デイサービスなどに参加するだけでも効果があがるようです。


部屋でじっとしていられずすぐに外に出て行こうとします

あなたの介護している患者さんの疾患によってその理由が違ってきます。
「アルツハイマー病」である場合、それは「徘徊」と呼ばれる症状であることがほとんどです。背景としては、不安で落ち着かない、その場所の居心地が悪い、新しい人(家族など)を探そうとしている、ことなどが考えられます。ここに居て大丈夫なのだということを、言葉や態度で伝えることが大切です。
それでもやはり出てゆこうとされる場合は、一緒に外出して、頃合を見て「疲れたし、休みましょう」と伝えて戻りましょう。
患者さんの疾患が「前頭側頭葉変性病」である場合、外へ出て行こうとするのは「周徊」と言い、繰り返し行動と呼ばれるものの一つであることが多いようです。
患者さんはたとえ雨が降っていても、毎日、同じ時間に同じコースを散歩せずにはいられません。そして「周徊」は放っておくとその回数が増加する傾向にあるようです。そうなる前に、より適切な方向へ患者さんの興味を向けさせること(デイサービスへの参加など)が重要です。


物が見つからないと大騒ぎします

一生懸命介護をしているのに、犯人扱いされてしまうご家族やケアスタッフの方々のお気持ちは察するに余りあります。けれども、認知症の患者さんにとって一番身近な人が”犯人”になってしまうことが多いようです。妄想は大切なものをしまいこんで、その場所を忘れてしまう記憶の障害がきっかけになります。
最初は”思い違い・勘違い”のレベルであることが多いのですが、「私は盗っていません」と強く否定されるとむきになり、「やっぱり盗んだに違いない」という”信念”に変わっていきます。そうなる前に一緒に探しましょう。そして見つかった時には一緒に喜びましょう。大切なのは”思い違い・勘違い”を正すことではなく、見つかったことで患者さんが安心されることです。他人が盗ったことにしなければ、自分の記憶の障害と折り合いをつけられない気持ちに寄り添うことがあなたの気持ちを落ち着かせ、患者さんに安心感を与えることになります。


どうすればよい介護ができますか?

まずは病気であることを理解しましょう。さまざまな症状は病気が原因であって、一番苦しいのは病気になってしまった患者さん自身であることを時折思い起こしてくださると、怒鳴りたい気持ちも幾分和らぐのではないでしょうか。
それでもやはり介護は骨の折れるものです。家族や親戚、近所の人やケアスタッフなど、いろいろな人とつながって介護の手を増やしましょう。そして十分に休むことが大切です。介護する側が疲れていては、患者さんにとっての「よい介護」はできません。ただでさえ、患者さんたちは心細くて自分に自信が無く、ビクビクしています。介護者のイライラや憂鬱な感じがすぐに伝わってしまいます。ささくれだったこころでは介護はできないのです。無理をせずに、できる範囲のことをしましょう。


   
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